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高級住宅 アーカイブ

三つのフロアー

上の階では得ることのできないものとして何より接地性があります。


接地性というのは、地面に接しているということであるが、一階は敷地内のオープンスペースである庭と連続した唯一のフロアーであることは言うまでもない。


二階以上のフロアーでもルーフガーデン(屋上庭園)やバルコニー、テラスを利用して土に親しむことはできます。


しかし、苔むしたひんやりとした感触は本物の土の庭ならではのことです。


高木を育てうるのも高級住宅の庭です。


このような土の匂いのする地面空間と共存し、連続的な一体性を確保しうるのは、一階に与えられた特権といえる。


この特権をいかにうまく活かしてゆくかが、三階の中の一階を考えるポイントとなります。

都市に住む者

今日都市に住む者にとって、この砂漠の話は決して遠いよその国の話ではない。


われわれもいまやコンクリートとアスファルト砂漠の民となりつつあるからです。


「庭つきの高級住宅がほしい」。


住宅アンケートの第一位を占め続けたこの要求を満たすために、人びとは郊外住宅へと殺到した。


しかし、都市の中で住むには本当に庭はあきらめなければならないものでしょうか。


バビロンの民に学んで、住宅の屋上に庭を持ち上げるということは考えられないでしょうか。


自然と共存できる建物は考えられないでしょうか。


バルコニーの歴史

話が横にそれたが、高級住宅のバルコニーは、18世紀にはかなり普及したと考えられる。


壁からごくわずかしか張り出していないものではあったが、開口は床までいっぱいとられ、バルコニーの手すりには唐草模様の鉄格子がはめられ、外観意匠のまたとないアクセントとなっています。


またこのバルコニーは恋のかよい路ともなったし、いまも草花の飾り台となって住宅にいうどりをそえています。


わが国におけるバルコニーは公営アパート、公団アパートによってはじめられ、ふとんや洗濯物が一杯吊るされたバルコニーがつくり出され、バルコニーとはああいうものよといったイメージを人びとに植えつけてしまった。

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